働きたくない

商談相手が太宰治だったから

過日は新規案件受注のための商談があった。13分ぐらいで終わった。オンラインだった。私とエージェント会社の担当者とクライアント企業の担当者。

クライアント企業の担当者は30代ぐらいの男性で、最初から最後までふてくされていた。切れているような表情だった。たまに頭をかきむしっていた。エージェント会社の若い男性の問いかけに対して、たまに無視するなど社会性が欠落していた。時々太宰治みたいな、今にも入水自殺しそうな顔をしていた。

エージェント会社の若手社員は器量が良かった。毎度のことだが、エージェント会社の担当者は若く、顔立ちが良い。男性も女性も。

私はといえば、久しぶりに他人様と話すということで、口がうまく回らず、途中息継ぎのやり方が分からず呼吸困難に陥りそうになった。本当をいうと、面談中に二回ぐらい死んだ。

何とか経歴を述べ、相手からの質問に応答したが、コミュニケーション能力の低さに苦笑せざるを得なかった。あるいは商談中に、実際に引きつった嗤いを浮かべていたかもしれない。

結果は週明けに出ると思うが、太宰的な悲壮感を漂わせていた男性とともに働くことを想像すると、暗澹たる気持ちになる。こっちが入水したくなる。仮に合格の連絡を受けても、丁重にお断りするのが良い判断か。

収入が激減して久しいので、なりふり構わず仕事を受けるのが良いのかもしれないが勤労意欲が、ない。焦燥感は、ある。金は、ない。子どもは、これはある。

後日、オファーをもらったが断った。