働きたくない

フリーランスとしての純度100%の確固たる不安について

かつて会社員の時分、元フリーランスでいまは正社員で働いているという年長者と面識があった。

1人ではなく数名で、いずれも男性だった。年齢は40代から50代だったと思う。

彼らは、いずれも「会社員→フリーランス→会社員」というコースで、サラリーマン社会に帰還した人たちであった。なぜいったん独立したのに、再度不自由な勤め人に戻ったのか、その当時は別段深く考えなかった。興味もなかった。そういうこともあるのだろうな、という感じだった。

いま、私は41歳でフリーランス歴5年だ。収入が不安定で、子を養うのもおぼつかない。細君が頑張ってくれないか、義父母が金をくれないか、totobigが当たらないか、などと夢想しているがどれも期待できない。そもそもtotobigは買ってない。

きっとかつての年長の同僚たちは、私と同じようにフリーランスで困窮していたのだろう。その結果、勤め人への復帰という余儀ない決断に至ったのだろう。

現状、私の中に勤め人に戻るというプランはない。フリーランスとしてまだ細々と小銭を稼ぐ生活を続ける。

しかし、仕事が少ない。ということで、この雌伏の時間に、何か新しいことをはじめたい、もしくは新しいことをはじめるための準備期間にしたいとポジティブに捉えようと、ポジティブになったが貧窮しているために実際にはネガティブでアルコールも摂取しているため、もっか自暴自棄だ。

「新しいこと」としての候補は次の通りだ。

  • 古本せどり……ブックオフで本を買ってアマゾン、ヤフオク、メルカリで販売する。しかし薄利なので、キツそうだ。仕入れも大変そうで、在庫をもつのもやだ。発送作業もダルビッシュ。
  • 古書店経営準備……将来古本屋を経営したい。さいわい、近所に親戚がもつ空き家がある。そこを低コストで借りれば、利益を出すことも夢ではない。古本業者になって、神保町に仕入れに行ったり、日がな一日書見をしたり、居眠りしたり。じいさんになったら、年金だけでは暮らしていけないので商売からあがる売上も加算すれば少しはまっとうな人生が送れるかもしれない。しかし、古本屋になる方法がわからない。
  • コーヒースタンド経営準備……コーヒーを一杯500円程度で、1日20杯ぐらい販売すれば、売上は月間で約30万円だ。家賃は上述の通り、抑えられる予定だ。仕入れや焙煎などが大変そうだ。そもそも1日20杯の売上も胸算用だ。というか、初期投資にいくらお金がかかるのだろう。
  • 小説を書く……noteのおすすめで「小説家志望」や「新人賞」というテーマの記事が多数表示され、記事を読みふけった。さまざまなユーザーの記事を読んでいると、皆執筆に精を出し、やる気に漲っている。ライフワークとして小説を書くというのも面白そうだ。
  • 資格取得……Webのコンテンツ制作を仕事にしている。ライティングと編集。ライティングはchatGPTでほぼ瀕死になる予感がする。編集はまだ死に絶えはしないだろうが、先細りだ。マーケ周りのスキルや知識が圧倒的に足りない。資格を取得することになにか意味があるのか分からないがもがくことでえられることもあるだろう。と思ったが、マーケ周りのスキルも対話型AIで陳腐化するかもしれないので、いったん保留だ。参考。